政治・経済

『日本の食料安全保障とはなにか?』深田萌絵・鈴木宣弘

深田氏にとって畑違いの分野を、東大教授で専門家の鈴木教授との質疑応答形式でまとめた書。読みやすくはあったが、資料や図が盛り込まれていたのにもかかわらず、事前知識に乏しい自分にとっては理解できない箇所が多々あった。(もう少しゆっくり読めば分か...
日本史・世界史

『間宮林蔵』吉村昭

ある有名な作家が「私が何度でも読み返す本」を紹介しており、その中にあった一冊。作家が誰だったかは覚えていない。間宮林蔵は間宮海峡を発見した人、程度の認識しかなかったが、ペリーが浦賀に来航する7、80年前に北海道から極寒の樺太、北方領土のあた...
日本史・世界史

『やはり義経はチンギス・ハーンだった』田中英道

著者が「源義経がチンギスハンである」と言う説について話している動画を過去にいくつか視聴していたが、そのことについて深掘りしたく書籍を手に取った。この説を世に広めた小谷部全一郎の『成吉思汗ハ源義経也』と言う本は大正末期から昭和にかけてベストセ...
日本史・世界史

『日本古代史』佐藤洋二郎

本書では、主に古墳時代以前の日本の古代史について、著者独自の意見が述べられている。古代の日本では文献がないため、発見された遺跡や中国の文献や、あるいは後世の人々が書いた文献から推測されたものが古代史になっているが、必ずしもそれが正しいとは限...
宗教・思想・哲学

『信念の奇跡』中村天風

言わずと知れた、大谷翔平が影響を受けたとされる人物の講演集。心に残った一節は以下。心耳(しんに)を澄まし、空(くう)の声聞く 心をば虚空の外に置き換えて、五感気にすな打座の妙法 心をば、静かに澄ます、空の空 Listen to the so...
英語・語学関連

『イタリア女子が沼ったジワる日本語』テシ・リッゾーリ

読み始めてすぐ、この書籍を30代前のイタリア人が描いたことに驚かされた。60を過ぎた日本人が日本語、とくに言葉の語源について知らないことが数多く書かれていたからである。著者はケンブリッジ大学在学中に日本語を専攻し、日本留学をして語学に磨きを...
世界情勢

『IT戦争の支配者たち』深田萌絵

1つ前に読んだ『光と影のTSMC 誘致』は、熊本県に誘致されたTSMCについて特化した内容であったが、本書は、TSMCが世界中でどのようなことをしているのか、特に米国、中国、韓国とどのように関係し市場を独占しようとしているのかについて、詳し...
日本史・世界史

『潜行三千里』辻政信

本書は、「作戦の神様」と噂され、関東軍が大敗したと言われるノモンハン事件(事実は逆)、マレー作戦、ビルマ作戦などを指揮した大本営参謀で、かつ昭和27年から連続4回衆議院に当選した著者が、終戦直後に連合国支配下のタイを脱出し、日中連携を企画し...
世界情勢

『儲かる!米国政治学』渡瀬裕哉

なぜこの本を読もうと思ったのかは思い出せない。著者は前書きで、本書は「実学書」である。(中略)本書には、あくまでも米国政治を「動的」に理解するために必要な視座のみがまとめられている。そのため、筆者が優先順位の観点から後回しと判断した情報は、...
政治・経済

『光と影のTSMC誘致』深田萌絵

この書籍は深田萌絵が1人で書いていたのかと思ったら、森野ありさという人が半分以上の章を執筆しており、さらに2名が少しの部分を担当している。TSMCが誘致された熊本県と政府の間、そして政府とTSMCとのつながりで、その裏に何があったかについて...